Michael Jordanが試合で着用しスニーカー史のなかで最も人気があるシリーズとはAir Jordanであるシリーズ1より常に斬新で最先端のテクノロジーとデザイン性に優れた特殊素材が用いられている。

NBAを見ない人の中には「Air Jordanのどこが凄いのか?何が格好いいのか？分からない」と語る人もなかにはいる。

何度も言うが私が小学４年生10歳の頃から靴（スポーツシューズ）に興味があり現在に至るまでAir JordanシリーズはどれもChicago BullsでMichael Jordanが着用したものは好きである。背番号にあわせて23足づつ買い集めていたほど尊敬している。そんな中でも格別に思い入れがあり人気があるのが写真でもある美しきAir Jordan 11である。

Air Jordanシリーズは毎年2月に行われるNBA All Star Gameで新作が披露される事が常識であったがChicago Bullsで3連覇（スリーピート）を成し遂げたMichael Jordanは不慮の事件によって父親を失うことになり突然の引退表明をし野球への挑戦をしていたさなかMLBでストライキが起き「I’m Back」の一言と共にNBAの1994-95 Season途中に復帰したのである。この時バスケットボールの神様Michael Jordanが着用したモデルはAir Jordan10なかでもChicagoヴァージョンともいわれるホワイトにBulls Redというものであった。

このシーズンのMost Valuable Playerには現在私ども”Layupshot”から誕生した21 Layup Dream Teamより2人目としてアナウンス、紹介されている#50 David Robinsonが選ばれWesternではSan Antonio Spursが#10 Dennis Rodmanの活躍もあり第1シードでNBA Playoffsへ進んでいた。

私も「I’m Back」と共に復帰したMichael Jordanを生で観る為にLondonからChicagoへ足を運びEastern第4シードのCharlotte Hornetsとの対戦を2試合観た。試合中現在Golden State Warriorsで活躍中の#30 Stephen Curryの父で有名な3ポイントシューターであった#30 Dell CurryがMichael Jordanに対してかなり故意のファウルをして会場から大ブーイングが起きた事などを覚えている。次に対戦する事となる#32 Shaquille O’Neal, #1 Anfernee Hardawayの新人2人に元Bulls3連覇の貢献者の#54 Horace Grantが加わったOrlando Magicには当時正直接戦にはなるが個人的にBullsが勝てる気がしていた。そんな時にChicagoで友人と一緒に多くのシカゴ市民が集まるバーでGame1をTVで見ていると見た事もない新たなモデルを着用したMichael Jordanの姿があった。背番号は45、しかしAir Jordanは10ではなくそうこのAir Jordan 11であった。試合終盤でボールを保持するMichael Jordan がまさかのMagicの#25 Nick Anderson のスティールにより試合は敗退してしまう事に。Air Jordan 11も衝撃だったがこの見た事もない失敗も衝撃であった。Chicagoじゅうが落ち込んでいた。

その後中学校時代の親友を訪ねロサンジェルスに向かった。当然このBulls VS Magicの試合は気になっていたと共にロスで見たMichael Jordanは何と背番号23を付けていた。結局このシリーズBullsは2-4で敗退したがNBAではWestern第6シードでファイナルまで勝ち進んだHouston Rocketsがトレードによって加入した#22 Clyde Drexlerとスーパーセンターの#34 Hakeem Olajuwonと共に優勝している。

翌シーズンには#91 Dennis Rodmanを加えた新Chicago BullsがNBAシーズン最高勝率となる72勝10敗という驚くべき成績を収めNBA Championsに輝いている。この素晴らしきシーズンにMichael Jordanが着用したシューズこそAir Jordan 11である。Michael Jordanにとって屈辱となった敗戦、記録をつくった最高のシーズン。こうした神がかりでだれもの印象に残ったプレーと一緒にAir Jordanが存在している。

近年このAir Jordan11は何度も復刻モデルが発売し発売日には長蛇の行列やアメリカでは事件まで起きる騒ぎとなっている。またつい最近ではNBAに入団したルーキーたちの多くが撮影時に着用している。

およそ2500足以上にもなるシューズ全てに足を入れた。Air Jordan 11は素晴らしいものであった。当時としては珍しくエナメル素材が多く使われアウトソールほか全てにおいて美しいシューズであった。

このシューズには購入した時からの17年間のNBAとの思い出が詰まっています。